不動産売却みんなのQ&A

市街化調整区域では基本的に新たに家を建てることは困難であり、特別な許可がなければ不可能となります。区域指定の理由はその地域の人口や環境保全などの観点から、開発を制限するためです。

土地を購入した後に分割して売ったりすることは一般的には可能ですが、市街化調整区域では新規に建築する場合の許可が難しいため、購入者を見つけるのが難しくなる可能性があります。そのため、価格が安くなる傾向にあります。

新たに家を建てる方法としては、既存の建物をリフォームするか、それ自体を利用する方法があります。ただし、大幅な建て替えや増築は原則として許可されません。また市街化調整区域であっても、公共の利害に関わる事業など特例と認められた場合には、新規に建築することも可能となります。しかし、その許可を得るためには多くの条件を満たし、長期間の申請手続きを経る必要があります。

市街化調整区域内の住宅が「農家住宅（建築基準法29条：農業の用に供する住宅等）」である場合は「一般住宅」に用途変更しなければならない場合もあります。必要に応じて、役所の開発審査課等に事前に確認しましょう。農地法や建築基準法に抵触している場合も多く、役所との調整等で時間がかかる場合もあるので注意が必要です。

また、市街化調整区域の指定は永遠ではなく、今後開発が進められる可能性もあります。その時点で新たな建築の許可が出る可能性もありますが、それには長い時間がかかるかもしれません。