不動産売却みんなのQ&A
マンション大規模修繕工事の必要性
先日マンション管理組合総会で「大規模修繕工事」の計画が発表されました。
新築後、10年に満たないですが、工事費が高額で驚いています。
更に、将来修繕積立金不足が予想されるので修繕積立金も増額されました。
一般の住宅では、修理が必要でないケースがありますが、
マンションでは、大規模修繕工事が必要でしょうか?
回答【No.367】
不動産売却相談室にご相談頂き有難うございます。
相談室担当 奥村が回答いたします。
マンションの大規模修繕工事は人間でいえば健康診断と要治療の場合の治療を施す事と同じです。
人間では、健康診断することで寿命が延びたと結果がでています。
マンションも建物診断と大規模修繕工事はマンションの使用期間を延ばす効果があります。
実際は「平成25年東京都都市整備局マンション実態調査」では竣工後10~20年に62%のマンションのみ
実施され残り1/3は行なわれていない結果になっています。
未実施の1/3のマンションは将来劣化が激しく使用期間の短縮が見込まれます。劣化が激しくなった後大規模修繕
工事を実施しても定期的に大規模修繕工事をされているマンションに較べ修繕費用が多額になる傾向になります。
この様に「マンションは管理を買え」と言われるように定期的修繕を実施することがマンション使用期間を延ばす
効果が高くなります。
竣工後10年以内にマンションを専門家により建物診断を実施して、アフターサービス基準に
適用される雨漏りや住宅の欠陥が10年以内の得られれば工事費の節約に繋がります。
実際はこのような建物診断を実施してないマンションがあり、勿体ないことです。
劣化が激しく見栄えが悪いマンションは市場価値が下がり、場合によっては買主が現れず、財産価値を無くす
マンションが多く発生しています。
建物定期診断と大規模修繕工事は、マンションにとっては必要不可欠な工事です。修繕費も定期的に工事を
行っているマンションは低減に繋がります。
ご所有マンションが大規模工事を実施しない場合は、早目に売却してリスク回避される事をお勧めします。
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