机上査定と訪問査定の違いは?それぞれどのような人におすすめ?

2023.11.09

こんにちは!「まち」の不動産売却相談の専門家 イエステーションです。

 

不動産売却を進める際、まずは「不動産がいくらで売れそうか」を査定によって算出します。

この査定には「机上査定」と「訪問査定」の2種類がありますが、それぞれどんな特徴や違いがあって、どう利用すれば良いものなのかご存じでしょうか。

 

今回のコラムでは、机上査定と訪問査定の内容や違いについて解説します。

それぞれどんな人が机上査定・訪問査定を利用するのがおすすめかもお伝えしますね。

査定イメージ

 

 

机上査定と訪問査定の違いとは?

査定は不動産売却では必ず行うステップで、机上査定と訪問査定の2種類があります。

それぞれの特徴と違いをご紹介します。

 

机上査定(簡易査定)

机上査定は、物件の外観や室内状態を直接見ることなく、過去の取引事例などを元に大まかな査定価格を算出するものです。

簡易査定ともいいます。

 

主に次のような情報から査定金額を算出します。

  • 物件の広さ、構造、築年数、立地
  • 同じような物件の過去の成約価格
  • 現在販売中の周辺物件の価格
  • 路線価
  • 固定資産税評価額(固定資産税路線価)
  • 景気の動向や需要の状況 など当該エリアの需給バランス

 

インターネットの一括査定サイトなども机上査定の一種です。

机上査定は申し込みや情報の入力をしてから早ければ当日、遅くても3日ほどで査定結果が出ます。

 

机上査定で算出される査定額は、あくまでも過去の取引事例などを元にした大まかな査定額。

マンションは似た条件の物件も多く、机上査定でもそれなりの精度が期待できますが、戸建ては物件の条件がそれぞれ異なるので精度の高い査定は難しいでしょう。

 

訪問査定(詳細査定)

訪問査定は、不動産会社のスタッフが実際に現地に訪れて物件を直接目で見て確認して行う査定です。

 

机上査定と同様の情報に加え、物件調査で以下のような部分をチェックしています。

  • 間取り
  • 内装や設備の内容、劣化状態
  • 外装の状態
  • 隣地や境界の有無
  • 日当たりや風通し
  • 立地条件(用途地域、道路条件など)
  • 周辺環境(利便性、騒音、振動、嫌悪施設の有無など) など

 

物件ごとの個別の状態や条件、環境などを細かく評価して査定額を算出するので、精度の高い査定額になるのが特徴です。

訪問査定を受けてから査定結果がでるまでは1週間程度かかります。

 

 

机上査定・訪問査定で準備するものは?

一般的に机上査定で必要な情報は、物件の種類(戸建てかマンションか)、住所、土地・建物の面積、築年数、間取りなどです。

マンションの場合は、マンション名と部屋番号を伝えるだけで情報が揃う場合もあります。

 

机上査定は大まかな査定ですから、面積などの情報が正確でなくても査定自体は可能です。

ただし情報が正確ではない分、査定の精度も下がってしまうでしょう。

 

なお、訪問査定の場合は、物件情報を正確に把握するために以下の書類の提出を求められるケースが多いです。

  • 本人確認書類、権利証または登記識別情報通知(真の権利者の確認)
  • 登記簿謄本
  • 購入時の売買契約書および重要事項説明書
  • 土地の測量図や建物図面
  • 固定資産税納税通知書
  • 相続登記未了の場合は、戸籍謄本や原戸籍、附表など

 

マンションの場合は管理費や修繕積立金がわかる資料、管理規約、総会資料(管理組合ニュース)、購入時の資料なども準備が必要でしょう。

 

また、訪問査定では物件の中・外も細かくチェックされるため、事前に整理整頓や掃除をしておくこともおすすめします。

 

掃除をしたことにより査定額が上がるわけではありませんが、家をきれいに保っていることは不動産会社へも良い印象を与え、その後の売却活動を積極的にしてもらえる可能性が高まりますよ。

 

なお、机上査定、訪問査定ともに必要な情報や書類は不動産会社によっても異なるので、事前に確認しておきましょう。

 

 

机上査定と訪問査定、それぞれどのような人におすすめ?

査定

机上査定と訪問査定、どちらを選べば良いのか迷っている方はいませんか?

 

机上査定は以下のような人におすすめです。

  • 査定額を見てから売るかどうか決めたいと考えている
  • すぐではないが将来的に売るかもしれないので相場を知りたい
  • 机上査定を見て訪問査定を依頼する不動産会社を選びたい

 

机上査定で算出されるのは大まかな査定額なので、机上査定の結果のみで売り出し価格を決めることはほぼありません。

そのため、相場を把握して、売るかどうかや不動産会社を選ぶための判断材料として活用することが一般的です。

 

また、物件が遠方にある、賃貸に出していて入居者がいるなど、訪問査定(現地確認や物件調査)が難しい場合にも活用可能です。

 

不動産を売ることを決めて「売却を具体的に進めていこう!」という方は、机上査定の結果から不動産会社を数社ピックアップして訪問査定を依頼しましょう。

 

 

査定額 = 売却額にはならないことに注意!

査定額はあくまでも、「不動産がいくらで売れそうか」という目安額です。

必ずしも査定額の通りに売却できるわけではないことを頭に入れておきましょう。

 

査定額から売り出し価格を決めて売却活動をスタートしても、なかなか売れなければ値下げしていくことになります。

購入希望者から価格交渉をされることもあるため、実際の売却額は査定価格よりも低い金額となることも珍しくありません。

 

また、不動産会社によっては、自社に売却を依頼してほしいがために高めの査定額を提示するケースもあります。

机上査定、訪問査定とも、可能であれば複数の不動産会社に依頼し、査定額やその根拠を比較して不動産会社を決定するようにしましょう。

 

不動産の査定額と売却額の違いについてはこちらのコラムでも詳しくご紹介していますので、あわせてご覧ください。

不動産売却の査定額と売却額の違いは?査定の注意点も解説!

 

 

机上査定と訪問査定は査定の精度が違う!目的に合わせて選ぼう

机上査定は現地に行かず、物件情報や過去取引事例などから大まかな査定額を算出する方法、訪問査定は物件を確認して個別の条件も踏まえて詳細な査定額を算出する方法です。

査定方法や必要な情報のほか、査定にかかる時間や査定額の精度などにも違いがあります。

 

机上査定は物件の種類や住所、面積、築年数、間取りなどで査定ができますが、訪問査定はさらに正確で詳細な情報を確認するために建物の図面の提出も求められるでしょう。

 

机上査定は「売るかどうか決めていないがまずは相場を知りたい」「訪問査定を依頼する不動産会社を選ぶ材料にしたい」といったケースで活用されることが多いですよ。

机上査定後、不動産売却を具体的に進めていくなら、訪問査定を依頼しましょう。

 

なお、査定価格はあくまでも目安の価格であって、必ずしもその価格で売れるというわけではないことも念頭に置いてくださいね。

 

家や土地などの不動産を売却したいけれど、近くに相談できるところがなくてお困りの際はイエステーションへお任せください!

 

 

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